2008年07月29日

Dixie Chicks

ブリティッシュ信者って「痛い」よね(挨拶)。

さて、カントリー・ミュージックは「アメリカの演歌」みたいな語られ方をすることが多いんですが、実際には「アメリカの歌謡ポップス」と言った方が実態を表しています。
なので、若くてルックスのいい女の子が歌えば「アイドル歌謡」になります。
若くてもあまりルックスが良くない女の子の場合は(ry


Wide Open Spaces / Dixie ChicksWide Open Spaces / Dixie Chicks (#566)

私は何もDixie Chicksのルックスが良くないなどとは一言も言ってませんよ。
そう思われたとしたら辛亥革命。

というわけで、テキサス出身の女性三人組カントリー・グループDixie Chicksのデビュー盤。
作りはめちゃめちゃポップだけど、ボトムラインにブルーグラス的な本格カントリーフレイヴァーが根付いているのが実にアメリカ的。
これは売れなきゃ嘘、という完成度です。


Fly / Dixie ChicksFly / Dixie Chicks (#567)

1stの大成功のプレッシャーにも負けず、さらに本格カントリー・テーストとポップ・ソングの見事な融合を成功させた2作目。
1作目同様に1000万枚を超えるセールスを記録しました。



Home / Dixie ChicksHome / Dixie Chicks (#568)

前2作とは異なりドラムレスでブルーグラス色を強めた3作目。
前2作のようなポップ・テーストに欠けたこと、そして例のブッシュ非難発言の影響で本来の支持層である白人保守層からの反発を買ったことからセールス的には前2作には及びませんでしたが、それでも600万枚を売り上げてます。



Taking the Long Way / Dixie ChicksTaking the Long Way / Dixie Chicks (#569)

ブッシュ非難発言を巡る喧騒と混乱の中で4年に渡る沈黙の後リリースされた4枚目。
何とプロデュースにRick Rubinを迎えてます。
ロック色を強めた意欲作ですが、楽曲のクォリティ的には前作にはやや及ばないかもしれません。
そーゆー意味では、"Sgt. Peppers"的な位置づけと言えるかも。


(通算566枚目〜569枚目)
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Beck (2)

Beckの新譜を購入したので、Bに追加。

Modern Guilt / BeckModern Guilt / Beck (#565)

好きか嫌いかと聞かれたら即座に好きとしか答えようがないサイケデリックでアーシーなロック・サウンド。
今までのBeckの作品の中で最も素直に「ロック」的なアルバムだと言える。
ロック・フリークである自分としては支持するしかない。
と同時に、常に変化して行っているように見えるBeckの活動を、時系列上に並べて何らかの意味を与えようとする試みにはあまり意味がないのではないかとゆー思いも強まったのだった。

重厚なベースライン上で展開されるサイケデリックなサウンドに乗っかったヘナチョコなヴォーカル。どー考えても完璧に近い「ロック」サウンドの格好良さを必死に打ち消そうとするかのような不器用で不恰好なヴォーカルと無骨なノイズ。
これがまさに肉体と精神の分離、とか言い出すと過剰にロキノン的なのでよしとくが、商品として完成することを拒むかのようなBeckの姿勢は一貫している。
見かけのサウンドは変化していても。

自分が世間のBeckへの評価に感じていた違和感の元は結局そこにあったということなのだろう。
その点に言及しない論評は、少なくとも自分にとっては何の意味もない。


(通算565枚目)
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2008年07月28日

B-52's, The (2)

Good Stuff / The B-52'sGood Stuff / The B-52's (#564)

近所のブクオフで100円で投売りされてたので思わず購入。
確かに出来はイマイチかもしれませんが、さすがにこの値段なら買って損はないでしょう。
これでThe B-52'sのオリジナル・スタジオ盤コンプリート。
そんなに好きなバンドでもないんですが、不思議です。


(通算564枚目)

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2008年07月26日

Divinyls, The

ヴォーカルのChrissie Amphlettの倒錯的なエロさが魅力のオージー・ロックの異端児The Divinyls。
あまりにエロいのでそっち方面で話題になってしまい、そのサウンドが正当な評価を受けることがなかったというある意味可哀想なバンドですが、どー見ても狙ってやってるんだからしょーがないですか。



Temperamental / The DivinylsTemperamental / The Divinyls (#561)
"Touch Myself"でブレイクする前の全米デビュー盤(通算では3枚目)。
一般にはあまり知られてませんが、Chrissie Amphlettのエロさがストレートなロックンロール・サウンドに乗って炸裂する佳作。
"Touch Myself"を含む次作よりあるいはこちらの方はトータルの完成度としては上かも。
エロさ的には"Touch Myself"には敵いませんが。



diVINYLS / The DivinylsdiVINYLS / The Divinyls (#562)

出世作"Touch Myself"をフィーチャーした通算4枚目。
"Touch Myself"のPVのエロさは良く知られてますが、実は"Make Out Alright"のエロさも特筆モノ。




爆乳萌え〜。


Essential / The DivinylsEssential / The Divinyls (#563)

"Touch Myself"のヒット後にリリースされた1980年代の代表曲を集めたコンピレーション。
"Science Fiction"や"Pleasure And Pain"などのオーストラリア時代のヒット曲が聴けます。
この辺はヴォーカルは結構艶かしいですが、PVはそんなにエロくないんですよね。
どっちかとゆーとアブナイ電波系。



(通算561枚目〜563枚目)
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2008年07月21日

Dire Straits

すいません。
大ヒットした2枚以外は聴いてません。
けど、そーゆーロック・ファンって結構多いんじゃないかと思うんですが。


Dire Straits / Dire StraitsDire Straits / Dire Straits (#558)

パンクの喧騒がようやく収束方向に向かい始めた1978年にルーツ・ミュージックをベースにした流行とは無縁のサウンドで地味にデビュー。
"Sultan of Swing"がラジオから火がつきヒットしたことで、世界中で大ヒットしましたが、あまり商業的なポテンシャルが高くないことは一目瞭然。
有線から火がついて売れたムード演歌歌手のような趣。


Brothers in Arms / Dire StraitsBrothers in Arms / Dire Straits (#559)

"Money for Nothin'"の♪I Love My MTV♪というフレーズ一発で見事にMTVムーヴメントに乗っかり華麗にメインストリーム・シーンに復帰した1985年リリースの5枚目。
と書くと、この間もコンスタントに作品をリリースしていたことがわかります。
このアルバムの商業的な成功は何といっても"Money for Nothin'"の大ヒットに負うところが大というかほぼ100%なわけですが、実際のところは音楽活動による商業的成功を揶揄するような内容だったりします。
ま、ありがちな話ではあります。


(通算558枚目〜559枚目)


ラベル:洋楽ロック
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2008年07月20日

Dinosaur Jr.

J Mascisはそんなに好きじゃなかったりします。
Sebadohもイマイチピンと来ません。
J MascisとLou Barlowの組合せじゃないと萌えないんですな。


Dinosaur / Dinosaur Jr.Dinosaur / Dinosaur Jr. (#550)

"Dinosaur"としてのデビュー盤。
元はセルフタイトル盤だったのですが、訴訟でグループ名をDinosaur Jr.に変えたのでクレジットも変わってます。
ローカル・インディー・レーベルからリリースされた超低予算の自宅録音盤。
いわばローファイの走り、みたいなものですか。
めちゃくちゃ粗いですが、カッコいいです。
ジャケの見開きに「エルサルバドルへの爆撃をやめろ!」とか書いてあって、超クール。


You're Living All Over Me / Dinosaur Jr.You're Living All Over Me / Dinosaur Jr. (#551)

Sonic Youthに認められSSTからリリースされたセカンド・アルバム。
まだこの時点ではDinosaurでした。
リリース後バンド名に関する訴訟に巻き込まれDinosaur Jr.へと改称することになります。
こんな誰も知らないようなバンドを訴えることもないと思うんですが、訴えた側が元Big Brother and the Holding CompanyとかQuicksilver Messenger ServiceとかGrateful DeadとかCountry Joe and The FishとかJefferson AirplaneとかHot Tunaといった超有名バンドの誰も知らないメンバーの集まりだったりするのが何とも哀愁を誘います。


Bug / Dinosaur Jr.Bug / Dinosaur Jr. (#552)

サード・アルバム。
先行シングル(?)"Freak Scene"がイギリスでちょっとした評判になり、逆輸入される形でアメリカのカレッジ・ラジオでも火がついたことから一般的なインディーズ・ロック・ファンの知るところとなります。
折りしもR.E.M.の大成功によりアメリカのインディー・シーンに注目が集まり始めた頃で、バンドは一躍次代を担うホープのような扱いを受けることになりますが、後からよく考えてみるととんでもない勘違いでした(そんな大層なもんじゃないっつうか)。
周囲のそーゆー勘違いが災いしたのか、このアルバムのリリース後、フロントマンJ Marcisとの確執から創設メンバーのLou Barlowが解雇されます。


Green Mind / Dinosaur Jr.Green Mind / Dinosaur Jr. (#553)

Lou Barlow脱退後、メジャーのWEA移籍第一弾。
ほぼJ Mascisのソロ・プロジェクトとなりましたが、結構ポップになって、セールス的にもそこそこ成功。
インディーズ時代の特徴の一つだったノイズ・パンク的な要素が希薄になった結果、J Mascisが持つ奇妙なポップ・テーストが強調されたということでしょうか。
Lou Barlowはそれほどパンキッシュな要素は持ってないと思うんで、この変化の直接的な原因をLou Barrowの不在に求めることはできないと思うのですが、いろんな意味で歯止めが利かない状態になっていたことだけは間違いありません。
緊張感がない、というか。
そーいった論評も所詮は後付けのようなものでしかないわけですが、ただバンドという形態がもたらすリアクティヴな創造性は当然ながらこの時点で完全に消滅してしまっています。
そーやってできたものが必ずしもゴミばかりではないのでしょうが、あまり刺激的ではないケースが多いというのは歴史が証明しています。


Where You Been / Dinosaur Jr.Where You Been / Dinosaur Jr. (#554)

WEA移籍第二弾。
折りしもグランジの大ブーム中にリリースされたこともあって、グランジ一味とみなされて大ヒット。
いや、全然違うと思うんですが、そーゆー時代だったということで。
流行に乗っかるようなプロモーションしてましたし、サウンド的にもその辺を狙ったところはありますし。少なくとも前作の軽妙なポップさから比べるとベクトルがかなりロック寄りに振れていることは事実です。

ただ、今調べてみると、全米50位なんですよね。
意外と売れてないなあ、という印象だったりします。
リリース当時アメリカに住んでいた感じとしては全米トップ10クラスかなと思ってたくらいなんですけど。
ボストンは彼らの地元だし、学生が多いんで、支持率が異様に高かったということなんでしょうか。


Without a Sound / Dinosaur Jr.Without a Sound / Dinosaur Jr. (#555)

1年余りと言う短いサイクルでリリースされたWEA移籍第三弾。
ドラマーとして一応クレジットされてたMurphの名前も消え、名実ともにJ Mascis一人のプロジェクトとなりました。
グランジ的なスケール感を意識しながらもややポップ方向に揺り戻しのあった仕上がりで、アメリカでは前作を上回るセールスをあげましたが、J Mascisという鬼才をもってしてもさすがにもうこの辺が限界だったのでしょう。
才能的にも精神的にも、そして環境的にも。


Hand It Over / Dinosaur Jr.Hand It Over / Dinosaur Jr. (#556)

3年の無為なインターバルの後に、ほぼヤケクソ気味にリリースされた通算7作目。
一部に擬似プログレ的なポスト・ロック風味を感じさせる展開もあったりして、やや時代におもねった感もする多彩な作風となっていますが、全体としてはやはり焦点が定まらない出来と言わざるを得ません。
これまで売りにしてきたヘタウマ感とはやや異なる整合感志向が感じられる作品ですが、それが意図されたものかどうかがイマイチ不明なのが、J Mascisの不思議な個性故ということでしょうか。


Beyond / Dinosaur Jr.Beyond / Dinosaur Jr. (#557)

10年余の空白の後、MurphとLou Barlowを加えたオリジナルメンバーで復活した通算第8作。

リリース時のレビューはこちら


(通算550枚目〜557枚目)


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2008年07月19日

Difford & Tilbrook

Difford & Tilbrook / Difford & TilbrookDifford & Tilbrook / Difford & Tilbrook (#549)

ごく一部ではLennon/McCartneyと並び称されるSqueezeのソングライターチームChris DiffordとGlenn Tilbrookが第一期Squeeze解散後にDifford & Tilbrook名義でリリースした唯一のアルバム。
Squeeze時代を上回るパワーポップ魂全開の超名盤。まさにポップの宝石箱状態。


(通算549枚目)

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2008年07月17日

Diamond, Neil

The Greatest Hits (1966-1992) / Neil Diamond</b> (#547)The Greatest Hits (1966-1992) / Neil Diamond (#547)

アメリカ在住時に買ったベスト・アルバム。
当時、70年代ポップスに凝っていたので、全てのビルボードNo.1ソングを集めようとしてました。
Neil Diamondの3曲のNo.1ソングはこれで全部ゲトできた上に"Love on the Rocks"や"America"、"Yesterday's Songs"などのリアルタイムで聴いたヒット曲も同時に聴けるので一石二鳥と思ってたら、"Cracklin' Rosie"と"Song Sung Blue"はライヴ・ヴァージョンだったというオチ。
オリジナル・ヴァージョンが欲しかったんですけどねえ。


His 12 Greatest Hits / Neil DiamondHis 12 Greatest Hits / Neil Diamond (#548)

初期のヒット曲を集めたベスト盤。
70年代ビルボードNo.1ソングコンプリートのためにこちらも買う羽目に。
Neil Diamond的には全盛期ということになるんでしょうね。


(通算547枚目〜548枚目)


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2008年07月16日

Dexy's Midnight Runners

ブレイクした時節柄ブリティッシュ・インヴェージョンの一味と目されますが、実際にはMTVもポストパンクも関係なくて、よくあるイギリス出身のソウル系一発屋だったりします。


Searching for the Young Soul Rebels / Dexy's Midnight RunnersSearching for the Young Soul Rebels / Dexy's Midnight Runners (#545)

"Come on Eileen"で大ブレイクする以前、1980年にリリースされた1stアルバム。
"Come on Eileen"だけの一発屋だと思われがちですが、実はこのアルバムに収録されている"Geno"は全英No.1ヒットだったりします。
ま、全英No.1ヒットなんてのは単なるローカルヒットに過ぎなくて大して価値がないですから、世界レベルでは一発屋と言って良いのでしょうけど。
2ndとは違ってダイレクトなブルー・アイド・ソウル成分で構成されています。
邦題は「若き魂の反逆児を求めて」。
そのまんまやんけ。


Too-Rye-Ay / Dexy's Midnight RunnersToo-Rye-Ay / Dexy's Midnight Runners (#546)

"Come on Eileen"の大ヒットで一躍注目を浴びた2ndアルバム。
発売当時の邦題が「女の泪はワザモンだ!!」だったことでも有名。
「ワザモン」って何だよ?w
1stと比べるとブルー・アイド・ソウル成分が後退し、ケルト成分が多め。
やたらとフィドルが鳴ってます。
実はフロントマンのKevin Rowland以外は全員メンバーが入れ替わってます。


(通算545枚目〜546枚目)

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2008年07月14日

Depeche Mode

ニューロマ・ブームの中でデビューした後、インダストリアルでゴシックな作風を確立し、30年近くに渡って第一線で活躍する大御所。
The Cureと並んで、ポスト・パンクで最も成功したバンドと言えるんじゃないでしょうか。


A Broken Frame / Depeche ModeA Broken Frame / Depeche Mode (#538)

結成時のフロント・マンVince Clarke (Yazoo→Erasure)が脱退、バンド存続の危機を迎えたもののMartin Goreをフロント・マンに挿げ替えて製作された2ndアルバム。
ニューロマ風シンセ・ポップ路線を継承しながらも独特の陰影を付与したサウンドはVince Clarke在籍時のものとは異質な魅力を湛えています。
後のサウンドの核を成すインダストリアル・ミュージックの要素はまだ希薄ですが、この時点ですでに新生Depeche Modeとしてのサウンドの核はほぼ確立していたと言えます。
Vince Clarkeという重石がとれたことでMartin Goreが本来持っていた才能が開花したということなのでしょう。


Construction Time Again / Depeche ModeConstruction Time Again / Depeche Mode (#539)

のちにEinsturzende Neubautenとの共同作業で一世を風靡するGareth Jones(クレジットは"Tonmeister"名義)をエンジニアに迎え、インダストリアル色に染まり始めた3作目。



Some Great Reward / Depeche ModeSome Great Reward / Depeche Mode (#540)

メタル・パーカッションやサンプリングを大胆にフィーチャーし、インダストリアル色を強めた第4作目。
と同時にバンドのゴシック志向がより明確になった作品でもあります。
先行シングル"People Are People"がアメリカでヒットしたことでブリティッシュ・インヴェージョンの一派とみなされるようになりミーハー人気が向上、Duran Duranと比較されることも増えたりしましたが、サウンドはより硬質で骨太なものに変わって行っています。


Black Celebration / Depeche ModeBlack Celebration / Depeche Mode (#541)

インダストリアル・ゴシック路線の集大成的作品とも言うべき第5作目。
前作"Some Great Reward"の延長線上のサウンドですが、ヒット・シングルがなかったことでセールス的には失敗。メインストリームからはやや距離を置いた存在と目されるようになります。
やはりブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗り損ねたThe Cureなどと同様にこの時期のDepeche Modeのアメリカでの人気を支えていたのはカレッジ・ステーションでした。


Music for the Masses / Depeche ModeMusic for the Masses / Depeche Mode (#542)

「大衆向けの音楽」というタイトルとは裏腹のダークでヘヴィーな内容の第6作目。
タイトルは前作がセールス不振に終わったことも踏まえた上での一種の諧謔のようなものだったと思うのですが、意図に反して本当に大ヒットしてしまいました。
R.E.M.の巨大な成功が示しているように、この頃からカレッジ・ステーションでの評判がセールスに大きな影響力をもたらすようになっていたことがこの復活劇の背景にあることは指摘しておかなければならないでしょう。


Violator / Depeche ModeViolator / Depeche Mode (#543)

全米で300万枚以上を売り上げる大ヒットとなった第7作目。
先行シングル"Personal Jesus"はトップ40入り、シングル・カットされた"Enjoy the Silence"はバンド初(そして現在まで唯一)の全米Top10ソングとなりました。



Songs of Faith and Devotion / Depeche ModeSongs of Faith and Devotion / Depeche Mode (#544)

前作で確立したポスト・パンク世代の大御所としての高い評価を受け、プレスからもリスナーからもかつてないほどの大きな期待を受けてリリースされた8作目。
グランジを始めとするアメリカン・オルタナの影響を強く感じさせる作風で、ある意味彼らのアルバムの中で最も時代への迎合を感じさせる作品かもしれません。
前作までのゴシック・エレクトロ・ロック路線への評価が高かったこともあって、この転向は好意的には受け止められませんでした。
セールスもプレスの評価も辛いものとなり、この後バンドは厳しい時期を迎えます。
Alan Wilderの脱退、Martin Goreのアルコール渦、David Gahanの薬物渦と醜聞が続出、バンドは空中分解の末、迷走します。

10数年を経た今も迷走は続いているということになるのでしょう。



(通算538枚目〜544枚目)


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Departure

Dirty Words / DepartureDirty Words / Departure (#537)

2005年デビューのバンドですが、ニューウェイヴ・リヴァイヴァル云々を言う以前にほぼエコバニのデッド・コピー。
1曲目のイントロのギターリフを聴いたときにはキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!って感じですが、落ち着いて全部を通して聴くと、残念ながら今はもう21世紀なのだということを否が応でも再認識させてくれます。


(通算537枚目)

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2008年07月13日

Def Leppard

NWOBHMの旗手としてデビューし、アメリカン産業ロックの雄となったDef Leppard。
デビュー時は何かとIron Maidenと比較されてた(とゆーか後発のIron Maidenに評判を持っていかれた感じでしたが)ことを思うと、その後の歩みは必ずしも彼らの本意ではなかったんじゃないかという気はします。


High 'n' Dry / Def LeppardHigh 'n' Dry / Def Leppard (#534)

プロデューサーにRobert John "Mutt" Langeを迎えた2ndアルバム。
「ハード・ロック」としては彼らの最高傑作でしょう。


Pyromania / Def LeppardPyromania / Def Leppard (#535)

2ndで獲得したソリッドなドライヴ感にAMラジオ局向けの通俗性を付加し、全米で1000万枚を売る大ヒット作となったサード・アルバム。
サウンド的には80年代産業ロックの完成形と言えるかも。


Hysteria / Def LeppardHysteria / Def Leppard (#536)

前作"Pyromania"以上に通俗的な内容で前作を上回る大ヒットとなったモンスター・アルバム。
過度に緻密な作りは「ハード・ロック」や「メインストリーム・ロック」といった範疇を超えて、途轍もなく優秀な「流通商品」としか評価しようがありません。
プロデューサーのRobert John "Mutt" Langeとしては最高傑作ということになるのかもしれませんが、バンドとしては踏み入れてはならない領域に行ってしまったような気はします。


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2008年07月12日

Deep Purple

Deep PurpleとLed Zeppelinが同格扱いされているのは日本だけです(断言)。

その当時(厨房の頃)からこの二者が同じカテゴリーで語られることが不思議ではありましたが、今聴き直してみるとまさに失笑モノですな。
個人的には嫌いじゃないですが。

1970年代までは日本でThe Beatlesに次いで売れている洋楽アーティストだったそうです。
レベル低すぎだろ>日本の洋楽リスナーw


Deep Purple in Rock / Deep PurpleDeep Purple in Rock / Deep Purple (#530)

私が持ってるのは25周年記念盤ですが、変なテイクがいっぱい入ってるだけであんまり祝福してる感じはしません。
いちおうマスト・バイ・アイテム扱いされてますんでコレクター的に抑えてますけど、もっと他に聴いておくべきアルバムは無数にあるだろうという気はします。
時間は大切にしたいものです。


Machine Head / Deep PurpleMachine Head / Deep Purple (#531)

「第2期」Deep Purpleを代表するアルバム。
マスト・バイ・アイテムと呼んでも良い程度のクォリティは湛えていますが、Deep Purpleでこれだけ聴いても仕方ないような気もするので、結局スルー推奨ですかね。


Made in Japan / Deep PurpleMade in Japan / Deep Purple (#532)

これも25周年記念盤。
上の"In Rock"の25周年記念盤と2 in 1("Made in Japan"は2枚組なので正確には3 in 1)パッケージで1000円台で叩き売りされてたので購入。
通常盤にCD1枚分(3曲)プラスされてますが、それ自体には資料価値以上のものはありません。
単に安いからという理由だけ。
記念盤の方が安いってのはどーゆーことですかねw


The Very Best of Deep Purple / Deep PurpleThe Very Best of Deep Purple / Deep Purple (#533)

2000年にRHINOから出たベスト盤。
RHINOらしいコンパクトでお買い得感のあるコンピレーション。
これがあれば他は必要ないかも。



(通算530枚目〜533枚目)
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2008年07月06日

Death Cab for Cutie

Ben Gibbardのソロ・プロジェクトとしてスタートし、今やアメリカを代表するインディー・ロック・バンド(半真)となったDeath Cab for Cutie。
Ben Gibbardの泣きメロが素敵です。


You Can Play These Songs with Chords / Death Cab for CutieYou Can Play These Songs with Chords / Death Cab for Cutie (#523)

元々はカセットでリリースされた作品で、この時点ではBen Gibbardのソロ・プロジェクトでした。
1曲目から8曲目までがカセット・リリース時のオリジナル収録曲。9曲目のThe Smithsのカバー"This Charming Man"以降はCDのボーナストラックです。
オリジナル音源は大半が次作"Something About Airplanes"に再収録されており、デモヴァージョンのような位置づけと言えるかもしれません。


Something About Airplanes / Death Cab for CutieSomething About Airplanes / Death Cab for Cutie (#524)

バンドとしてのデビュー作。
大半が"You Can Play These Songs with Chords"の再録曲。サウンドが完全にバンド・サウンドとなっていくぶん洗練された印象を受けますが、基本は依然シロートバンド然としたローファイ風味。


We Have the Facts and We're Voting Yes / Death Cab for CutieWe Have the Facts and We're Voting Yes / Death Cab for Cutie (#525)

バンドとしての2作目。
前作同様のローファイ志向ですが、だいぶバンドとしてこなれて来たのか、サウンドに厚みが出てきました。
サウンドの深化がメロディーの良さを引き立てています。
DCFCとしての色が確立した作品と言って良いでしょう。


The Photo Album / Death Cab for CutieThe Photo Album / Death Cab for Cutie (#526)

更にバンドサウンド志向を強めた3作目。
ドラマーが替わった影響があるのか、リズム・セクションのエッジが立ってます。
カテゴライズ的にはエモっぽい仕上がりっつうことになるんでしょうか。
個々の楽曲のトーンは美メロでポップ志向なのだけど、通して聴くとずいぶん「ロック」を感じさせる出来上がりになっています。


Transatlanticism / Death Cab for CutieTransatlanticism / Death Cab for Cutie (#527)

4作目。
楽曲のクォリティも高い上に、バンド・サウンドとしての完成度も高い傑作。
メロディアスでポップでエモーショナルでちょっとパンキッシュ。
1曲目の"New Year"を始めとしてアメリカン・インディーズ・ポップ・ロック魂溢れる名曲が並んでいます。
素晴らしいです。


Plans / Death Cab for CutiePlans / Death Cab for Cutie (#528)

メジャーのAtlantic移籍第1弾となった通算5作目。
前作に勝るとも劣らないアメリカン・インディーズ・ポップ・ロック魂溢れる名盤。

リリース時のレビューはこちら


Narrow Stairs / Death Cab for CutieNarrow Stairs / Death Cab for Cutie (#529)

現時点での最新作。

基本線としては、メロディアス・ポップ色を抑えて、緻密なバンド・サウンド追求方向に向かっていると言えますが、今までの作品に比べると楽曲ごとの志向が多彩になっています。
一聴した限りでは、地味で、やや焦点が定まっていないような印象を受けたのですが、何度か聴きなおすうちに意図が見えてきました。
DCFCに対するイメージが固まって、セールス的にも順調に伸びている中で、以前と同じことやっててもつまらないので、ちょっとスカして、わざと外してみたというところでしょうか。
商業的な成功だけを目指しているわけではないからこそできる冒険と言えます。
まさにインディーズ魂。


(通算523枚目〜529枚目)

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2008年07月05日

Dashboard Confessional

Further Seems Foreverというエモバンド(申し訳ございませんが、聴いたことはありません)のヴォーカリストだったChris Carrabbaのソロでのサイド・プロジェクトとしてスタートしたバンド。
最初は完全なアコースティック・ユニットでしたが、3作目からフル・バンド形式になってます。
独特の泣きのメロディーは一聴すると鬱陶しいのですが、嵌まると癖になります。
個人的には今一番好きなバンドの一つです。

Swiss Army Romance / Dashboard ConfessionalSwiss Army Romance / Dashboard Confessional (#518)

Chris CarrabbaがFurther Seems Forever在籍時にリリースした1st。
いかにもエモ・バンドの人がアコースティックやりましたみたいな感じの勢いに任せた緩い作りですが、この時点で既に作曲能力の高さは窺い知ることができます。


The Places You Have Come to Fear the Most / Dashboard ConfessionalThe Places You Have Come to Fear the Most / Dashboard Confessional (#519)

2作目ですが、バンドのサイド・プロジェクトだった1stとは違って、バンドを脱退して活動の軸足をこのユニットに移して最初の作品だっただけに、意気込みを感じさせる内容となっています。

基本は1st同様のアコースティック基調のサウンドですが、1stとは違って一部の曲ではドラムやベースも加えたバンド・サウンドとなっており、現在のフル・バンド形式への過渡期的な位置づけの作品と言えるでしょう。


A Mark, A Mission, A Brand, A Scar / Dashboard ConfessionalA Mark, A Mission, A Brand, A Scar / Dashboard Confessional (#520)

インディーシーンで話題になった"MTV Unplugged"をはさんでリリースされた3枚目のスタジオ盤で、全米2位となった出世作。
新たに3人のメンバーが加わり、完全なバンド形式となりました。
アコースティックな肌触りはそのままに、よりエモーショナルなR.E.M.フォロワー風のセミ・フォーク・ロックを聴かせてくれます。


Dusk and Summer / Dashboard ConfessionalDusk and Summer / Dashboard Confessional (#521)

4作目。
前作同様全米2位。
前作以上にバンド志向、ポップ志向が強まっており、AORかと見紛うようなベタベタな泣きメロ・ポップ・サウンドになってます。
あまりにベタなので、好き嫌いが分かれると思いますが、自分は結構好き。
てゆーか、これを聴いてDashboard Confessionalのファンになったというのが実情。


The Shade of Poison Trees / Dashboard ConfessionalThe Shade of Poison Trees / Dashboard Confessional (#522)

5作目。
前作がかなり派手な仕上がりだったのに対し、アコースティック色、フォーク色を強めて泣きメロ成分を薄めたせいで、かなり落ち着いた印象を与える内容になっていますが、ソングライティング能力の高さは充分に発揮されています。
泣きメロを抑えた分通俗性も抑え目となり、セールス的には失敗に終わってしまったのが残念。
ここまで順調にセールスを伸ばして来てたので、この失敗が今後の活動に悪い影響を与えないことを祈るのみです。


(通算518枚目〜522枚目)
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2008年07月02日

d'Arby, Terence Trent

"D"の続き。

「あの人は今?」というフレーズが最も似合うアーティストと言って良いかもしれないTerence Trent d'Arby。
今はSananda Maitreyaと改名してるようです。
"D"で一番最初に来るはずですが、忘れてました。

Introducing the Hardline According to Terence Trent d'Arby / Terence Trent d'ArbyIntroducing the Hardline According to Terence Trent d'Arby / Terence Trent d'Arby (#514)

衝撃のデビュー作。
すんげー売れました。
Princeの次はこれだ!みたいな。
実際Princeがライヴでカバーしたりしてたんですよねえ。
今はどの中古屋さんでも叩き売りされてます。



Neither Fish nor Flesh / Terence Trent d'ArbyNeither Fish nor Flesh / Terence Trent d'Arby (#515)

1stの大成功を受けてすんげー期待されてリリースされた2作目。
セールス的には大失敗作、と思ってたんですが、それでも200万枚売れてるんですね。
1stのわかりやすいキャッチーさが鳴りを潜め、ちょっと出来損ないのアヴァンポップみたいな肌触りも感じさせる異色作となりました。
ちょっと才能があって商業的に成功したアーティストが陥りがちなゲージュツ性の罠にこれ以上ないというくらい嵌まってましたね。



Terence Trent d'Arby's Symphony or Damn / Terence Trent d'ArbyTerence Trent d'Arby's Symphony or Damn / Terence Trent d'Arby (#516)

2ndの失敗を受けて、実験性を保ちながらもやや大衆性の軸側に揺り戻しが見られた3作目。
1st以上にロック色が強く、1stで彼を高く評価したロック系の評論家受けは1st以上に良くなったものの、1stのようなヒット・ポテンシャルのある曲がなかったため、セールス的には失敗。



TTD's Vibrator / Terence Trent d'ArbyTTD's Vibrator / Terence Trent d'Arby (#517)

4作目。
2作目、3作目の不振によりアメリカでは完全に見捨てられた存在となり、プロモーションもほとんどなくなってしまいます。
英国ではマイナーヒットとなったものの、アメリカでは当然のごとく惨敗。
内容的には3作目の延長線上にある、ブラックなブルーアイド・ソウル風ロックサウンドで、今聴くとそんなに悪くはないのですが、当時はどーしても1stの印象が強すぎてイマイチな感じがしたものです。
結果的にはあまりに過剰な成功を収めたことが活動の足枷となったということでしょうか。



(通算514枚目〜517枚目)
posted by H5 at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アリス Alice

GREATEST HITS / アリスGREATEST HITS / アリス (#513)

「エスピオナージ」と「狂った果実」が超聴きたくなったのでブクオフで購入。
アリスはたくさんベストが出てるんだけど、意外と「エスピオナージ」と「それぞれの秋」が入っているのは少ない。
これは両方入っていて、他の有名どころもほぼ網羅されているので、なかなかいいと思った。
ただ、あとで気づいたんだけど、「遠くで汽笛を聞きながら」が入ってないのは痛恨。
「夢去りし街角」も入ってないね。それほど重要ではないけど。


(通算513枚目)
posted by H5 at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

Collins, Edwyn

Gorgeous George / Edwyn CollinsGorgeous George / Edwyn Collins (#512)

元Orange Juiceのフロント・マンEdwyn Collinsのソロ3作目のヒット作。
Orange Juiceというのはデカい口叩いてる割にはあまり才能がなかった人たちという印象だったのですが、そーゆー印象を覆すほどのインパクトはありません。
ある意味ネオアコ出自のブルーアイド・ソウルの典型パターン。
とあるオムニバスアルバムで"Girl Like You"を聴いて懐かしくなったので、新宿のDisc Unionで購入しました。
何の驚きもないけれど、メロディーメイカーとして一定量の才能があることはわかります。
この手のものはそれで充分じゃないですかね。


(通算512枚目)

posted by H5 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | C | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Crow, Sheryl (2)

これも新譜追加分。


Detours / Sheryl CrowDetours / Sheryl Crow (#511)

2月に出たSheryl Crowの2年半ぶりの新譜。
Sheryl Crowとしては比較的短いインターバルでのリリースとなりましたが、この辺は私生活での不調の影響もあるのでしょう。
デビューアルバムを手がけたBill Bottrelを再び起用したのは原点回帰を狙ったものか。
1stほどカントリー色やヒット・ポテンシャルは感じさせないものの、落ち着いたロックンロール・アルバムに仕上がってます。


(通算511枚目)

posted by H5 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | C | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月30日

Cave, Nick (& the Bad Seeds) (3)

3月に出たNick Caveの新譜を買ったので追加。

Dig!!! Lazarus Dig!!! / Nick Cave & The Bad SeedsDig!!! Lazarus Dig!!! / Nick Cave & The Bad Seeds (#510)

4年ぶりの新譜。
角が取れたわけではないのですが、ゴシックでもゴスペルでもないストレートなロックが展開される力作。
それもNick Caveのカリスマ性で聴かせるのではなく、骨太なバンドサウンドになってます。
「傑作」と呼んで良いでしょう。


(通算510枚目)

posted by H5 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | C | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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